第174章

望月琛は写真を手に取り、こそこそと怪しい動きをしている人物が今井美香だと一目で見分けた。

あの日の葬儀で、今井美香はずっと落ち着きなく動き回り、前田南に対して執拗に泥を塗り続けていた。

今また彼女が前田南を尾行しているということは、間違いなく何か良からぬことを企んでいるに違いない。

「分かった。お前はまず客の応対に行け」望月琛の顔が急に険しくなった。

前回は前田南を守れなかった。二度と同じようなことが起きないよう、絶対に守ると決めていた。

……

一方、前田南は。

前回伊藤奈々と話して以来、ずっと忙しく走り回り、伊藤奈々の家を実地調査していた。

忙しくなると、食事をする時間さえ...

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